こちらyuzの自転車小屋

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自転車小屋DIY 其の八 頭つなぎ、棟木・軒桁

DIYだよ自転車小屋

罪深きもの、その名は浅慮なり


こんにちはyuzです。
自分でつくろう自転車小屋シリーズ其の八です。

前回の記事では、壁パネルの立ち上げ作業をご紹介しました。
今回はその壁パネルに頭つなぎを施し、棟木と軒桁を取り付けていきます。
どうぞおつきあいください。


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頭つなぎって何さ


上の写真を見て頂ければわかるかと思いますが、各壁パネルは土台に固定され、なおかつ隣合わせ同士が固定されています。
しかしながらパネル上端ではそれぞれを固定しあう処理はなされていません。
この上端部に長い木材を追加して、文字どおり頭をつないでやるわけです。


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これが頭つなぎだ

壁よ もっと強くなれ


材料を準備しましょう。2×4材を使います。この小屋の寸法は横幅1850mm、奥行き3185mmですから、6フィート(約1830mm)では寸足らずです。
奥行き用には12フィート(約3660mm)、幅用には7フィート(約2140mm)の材が必要になります。
しかしこのサイズはお高い。


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頭つなぎ用材料


6フィート材を使います。とはいえ途切れ途切れでは頭つなぎの効果も高くないでしょうから、ここは「合い欠き継ぎ」という加工に挑戦してみます。
上の写真では既に加工のための墨をつけています。
失敗したら諦めて長い材を買いましょう。


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こんなん きれるんやろか
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ハハハきれた


まるで奇跡のようです。自分で驚くほど上手く切れました。この加工を8ヶ所くりかえします。急ぎましょう時間がないです。
すでに西日が影を伸ばしています。


いきなりですが、頭つなぎ完了
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拡大やめて


上手く切れたのは最初の1ヶ所だけでした。あとはけっこうガタガタです。じっくり見ないでください。
取り付けはかなりの力技です。エビ万でガチガチに固定しながらコーススレッドと釘を打ち込んでいきました。おかげで壁の通りもほぼ直線になっています。

頭つなぎを施すことで、壁の剛性が見違えるほど上がりました。かつては手で押せば波打つようにきしんでいた壁が、今や押しても引いてもビクともしません。まさしくガッチガチです。
狙い通りの効果が得られて大満足です。


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おまえにしちゃ 上出来やの

yuz、脳に誤作動が起きる


明くる休日、この日も作業は昼からです。棟木と軒桁の取り付けを行いました。


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wikipediaより拝借


上の画像は家屋の構造をイラストで表したものです。2×4工法ではないですが、まぁいいでしょう。屋根の形はyuzの小屋と同じ片流れ式ですし。

画像に色がついています。
緑色が棟木(むなぎ)、紫色が軒桁(のきげた)、この日の工事はこれだけです。
ちなみに赤色は垂木(たるき)と呼ばれる部分です。


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玄関前加工場
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これが棟木の脚(?)
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8本つくりました

棟木・軒桁ともに全長は3640mmです。1820mmの2×4材を2本使います。脚の高さは200mmとします。ちょうどよい端材がありました。どちらの寸法も屋根のサイズから逆算して出しています。脚の本数は壁パネルの縦枠と同数です。土台から棟木まで真っ直ぐ縦木が通るように。

ではまず低い方、軒桁から取り付けていきます。


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あっという間に付きました。張り出しはこのくらいです。

続いて棟木の脚を取り付けていきます。ここでyuzは工事始まって以来最大の失敗をします。包み隠さずお伝えしますので、あさはか極まる仕事っぷりをご覧ください。


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コーススレッド斜め打ち
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脚1本につき4本打ちました
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等間隔で取り付けていきます

この時点でもう間違っています。
しかしyuzは何も気づいていません。棟木を取り付けていきます。

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つけてしもた
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でき…………うん?
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これは……

ここで初めてyuzは気づきました。そうです脚とパネルの縦枠がズレています。しかも1本余ったし…えっ?

① 壁パネルの縦枠の真上に置くために脚を8本(縦枠と同数)用意する。
② 棟木が2分割のため、8本ではセンターが取れない事に気づく。
③ 1本多く作りすぎたと勘違いして7本だけ使う。
④ 脚とパネル縦枠の位置がズレる。

なんちゅうこっちゃ!
絶句するほどマヌケです。書いてて本当に恥ずかしいです。何が同数や等間隔や!
正解は9本たい!!

さぁどうしたものでしょう。考えられる不具合の程度と、手直しの手間を天秤にかけて考えます。
「建物の剛性はたぶん問題なかろう、たぶん、いやきっと、うん。となるとあとは……」
しばらく悩んだ結果このミスは無視することに決めました。断腸の思いです。まことに遺憾です。


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「てめぇはバカだーっ!」


凹んだあげく、工事終了写真も撮り忘れています。つける薬があるなら欲しいよ。

失敗を恥じて反省しつつ今回はここまでとしましょう。次回は垂木取り付け編をご紹介します。
ふつつか者ではありますが、どうぞ引き続きおつきあいください。