MTBルック車軽レストア 其の八 ドライブトレイン
素人レストア! パナルックMTB
進化の過程をなぞれ
こんにちはyuzです。
~やたら時間かかっているMさんのパナルック号レストア。なんとなく自転車らしくはなったものの、機能的には未だキックバイクやドライジーネの域を出ない。自転車の歴史と歩を合わせるように、yuzは作業を進めていく。シリーズ第八弾『ドライブトレイン』~
現状
当家のキックバイク「エルザ号」
自転車の原型「ドライジーネ」
クランク取り付け
クランク周り一式
まずはコイツ達を取り付けていきます。
歯車が付いてるのが右クランク、付いてないのは左クランク、黒いのはバッシュガードですね。ちなみにバッシュガードはyuzの独断で黒く塗装しました。純正のシルバーがあまりにヤボったかったもんで。
清掃の手抜きがバレる画像
取り付ける場所はここです。ボトムブラケット部。BBと略されることが多いですね。様々な規格がありますが、このパナルック号は「スクエアテーパー式」というやつです。日本語にすると「四角い先細り式」
画像の四角軸は手前に向かって僅かに細くなっています。この軸にクランクを力業で押し込んでやるのです。
フィキシングボルトです。アタマのサイズは14mm。四角軸中心の穴にシメこみます。このネジの力でテーパー軸にクランクを押し込んでやるわけです。
スピンナーハンドルを使って左右ともシメこみました。トルクレンチを持たぬyuzです。ギュウー、ギュッギュッという感じです。クルマのホイールナットの半分くらいの力ですかね、たぶん。
前後変速機
変速機を取り付けましょう。
まずは前からです。
うっすらと残るアタリ
お分かりいただけるでしょうか。うすーい取り付け跡が残っています。フレーム磨きの際にわざと残しておきました。コイツに合わせて取り付けてやればいいはずです。姑息な手を使いますね。
取り付け終わりです。
ちなみに前変速機は操作ワイヤー無しの状態では、1番内側のギアの上にくるのが普通です。(ローノーマル)
歯車との平行もキチンと確認します。
うん、よさそう。
続いて後ろの変速機です。
フレームエンドに一体化しているディレイラーハンガー部に取り付けします。8時の位置に段差が見えるでしょうか。これがアタリになるはずです。変速機側にも段差なりイボチンなりがあるはず。
後変速機は、ワイヤー無しの状態では1番外側ギアの下に収まります。(トップノーマル)
しかし変速機に目安の段差がありません。えーいままよとシメ込んで、不具合があれば後々調整すればいいのです。でしょ?
はい次いくよ。
チェーン
新品チェーンです。6・7・8速共用、長さは116リンク。末端部は固定ピンが寸止め状態で刺さっています。
このままでは長すぎるので、寸を詰めてやりましょう。そもそもついていたチェーンと同じリンク数にすれば間違いないはずです。
チェーンカッターという工具を使います。
ハンドルをクルクル回すと「矢」が出てきます。この矢がチェーンの繋ぎピンをそのまま反対側に押し出してやる、という仕組みです。このピンは再利用不可ですよ。
この画像は長さを確認している図です。
変速機を通さずに前後とも一番大きな歯車にチェーンをかけて、2リンク余るのが適正長とされています。よさそうです。
チェーンを繋ぎました。
なんだか少し長い気がします…見るからに遊びが大きいぞ。おかしいな?
これは要経過観察ですね。実際に乗ってみて段差越えたり降りたりしてチェーン落ちが起きるようであれば、もう1リンク詰めます。
『「チェーンによる後輪駆動の2輪車」を発明したのは天才ダ・ヴィンチだ』とする説(ラフスケッチまであった)がまことしやかに流布された事があったそうです。後に真っ赤なガセであると結論付けられましたが。
何の話しとるんや
ともあれこうしてMさんのパナルックは前回までの足蹴り自転車から大幅な進化を遂げました。
次回はブレーキ・シフター・ペダルの取り付けを行います。試し乗りもできるでしょう。楽しみだなぁ。
最後まで読んでいただいたかた、ありがとうございました。
また引き続きおつきあいください。
それではみなさんよき自転車ライフを!