パナチタンMTB 仕様変更 其の四 フォーク・ハンドルバー交換
カスタムするよ! パナチタンMTB
街の遊撃手
こんにちはyuzです。
ご好評いただいてますパナチタンMTBカスタム記の第4弾をお届けします。
前回記事までにホイール周りの作業が終わりました。
今回はフォークとハンドルバーの交換作業を見ていただきます。
よろしくおつきあいください
まずはハンドルとフォークにくっついてるパーツを剥がしてやりましょう。
左右のグリップとブレーキ、シフトレバーを取り外し、作業の妨げになるのでブレーキキャリパーも前後とも外します。シフトワイヤーはとりあえずブラ下げたままにしときますか。
ステムからハンドルバーをすっぽぬいたら段取りおわり。
フォーク交換・取り外し
フォークやヘッド周りには多種多様な規格が存在しますが、大きく分類すれば2つに分けられます。
まずは古来からありますスレッド式。ママチャリ等の一般車に使われる規格です。
Mさんのパナルックがスレッド式でしたね。
MTBルック車軽レストア 其の六 フォーク取り付け - こちらyuzの自転車小屋
そしてもう一つが現在のスポーツ自転車で主流になっているアヘッド式です。
yuzのパナチタンにもこのアヘッド式が採用されています。
作業を見ていきましょう。
まずはステムのボルトを抜いていきます。てっぺんのトップキャップボルトを緩めてから、サイドのボルトを緩めます。フォークを落っことさないように気をつけましょう。
ステムとスペーサーを取り外した状態です。アヘッド式には「スレッドレス式」という別名もあります。このフォークコラム部にスレッド=ネジ山が無いためです。
この状態になればフォークがスッポリ抜けますが、シールドベアリングも一緒に落ちてくることがあります。今回はグリスでくっついていましたが、落下・破損には気をつけましょう。
フォークを抜きました。ここから次期フォークに移植する部品を抜かなくではいけません。
六角で指し示している部分、これはヘッドパーツの部品です。「下玉押し」や「クラウンレース」と呼ばれます。力技で圧入されている部品です。
僅かな隙間にカッターの刃をプラハンマーで叩き込みます。全周にわたって少しづつ隙間を拡げてやると
コロンと取れます。
フォークの取り外し完了です。
フォーク交換・取り付け
今回取り付けるフォークです。
grunge / カーボンリジッドストレート
「リジッド」つまりサスペンション機能を持たない「棒っこ」ですね。
街乗りにしか使わないパナチタンです。フロントのサスは不要でしょう。もともとこれで走ってたんですから問題ありません。
コラムの首ねっこに先ほどの下玉押しを圧入しましょう。薄くグリスを塗っています。
コラムは僅かに末広がり形状になっていますから、軽く入れるとこのあたりで下玉押しが止まるはずです。
ここから先は、こいつを使います
掃除機のパイプです。コラムに被せて上からコツンコツンと下玉押しを叩き込んでやります。
専用工具などいらんのです。
見事に入りました。
上下のシールドベアリングをキレイに拭いて、フォークをフレームに差し込みました。
スペーサーとステムをコラムに通しました。
この時にコラム上端部がステム上面よりも下にあることを確認してください。
これが正しい位置関係
ステムとトップキャップの間に薄いスペーサーを挟み、ボルトを締め込んでいきます。ハンドリングの感覚に大きく関わる工程です。
フォークコラム内部の様子
ヒトデ型の部品が見えるでしょうか。スターファングルナット(手裏剣)という名前の部品です。
トップキャップのボルトは、この手裏剣に締め込まれ、フォークを上に引っ張り上げる役目を担っています。
締めが緩いとガタが出ますし、締めがキツいと動きが渋くなります。ほどよいところを狙いましょう。締めすぎは厳禁ですよ、ヘッドパーツが壊れます。
よしとなれば2本のステム固定ボルトを締めましょう。フォークとステムが真っ直ぐ通っているかも注意点の一つです。
タイヤ着けてないからわかりにくいですね。まぁいいや。
ハンドルバーとタイヤ
今回新調するハンドルです。
DA BOMB / TACTIC
幅730mm、ライズ75mm
ストリートやパーク、ダートジャンプ向けでしょうか。
フォークが短くなる分、ハンドルのライズを大きくすることでポジションの変化を抑えます。
ハンドルとタイヤを取り付けました。
全体のシルエットはこんな感じです。
狙いどうりか
おおむね狙いどうりです。これは街乗りに楽しそうな雰囲気になってきました。
ワクワクするなぁ。
最後まで読んでいただいたかた、ありがとうございます。
このシリーズも残すところあとわずかとなりました。
次回の記事で完成お披露目できるかと思います。
どうぞ引き続きおつきあいください。
それではみなさんよき自転車ライフを!