こちらyuzの自転車小屋

自転車とかdiyとかネコとか

自転車小屋DIY 其の十 三角パネルと窓開口

DIYだよ自転車小屋

光と闇の狭間で


こんにちはyuzです。
自分でつくれる?自転車小屋シリーズも第10回目を迎えました。
今回は窓開口と三角パネル作業の様子をお届けします。


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屋根はせんのかい


そうですよね。普通に考えれば屋根作業を続けるところですが、これには理由があるのです。

yuzの小屋は非常に狭い場所に建てられているため、軒を300mmくらいしか出せないのです。
セオリーどうり屋根を先に貼ってしまうと、その後で外壁作業がやりづらいくなることが予想されます。ハンマーが振れんとかインパクトが入らんとか。
だったら先に壁やっつけていくしかないですよね。
ということでまずは窓開口やりましょう。

光を求めて窓を穿つ


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向かって左手奥に窓を開けます

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墨を出したら四隅に穴


使う道具はこれ一本。
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引き回しノコ

この作業は嫌いじゃないです。yuzは元ダクト屋さんですから、現場でとことんやってきました。あの頃は石膏ボードが相手でしたが、今回の相手は合板です。まぁやることは一緒ですよ。

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ちょちょいのちょいだぜ

パネルの真ん中補強材もまとめて引き回しノコで切りました。
無酸素運動の感覚で一気に最後まで突っ走るのがコツといえばコツです。

全周走り終えたら枠を取り付けます。
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窓開口完成です。

外から見たら
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こんな感じ

人間が住むわけではないので、このくらいの小窓一つで充分でしょう。それでも小屋内に入ってくる光の量は増えました。

妻という名の壁2枚


天候が安定してきました。
続いて三角パネルもやりましょう。
実はこの三角パネルというのはyuzが勝手に呼んでる名前です。ごめんなさい適当コいて。
正式名称は「妻壁」といいます。正面と向こう正面の2枚分つくらなくてはいけません。


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てきとうな呼び方すんなや


時間がないです急ぎます。
この部分の垂木は壁パネルの直上を走っています。まずは垂木を支える縦材を入れます。

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向こう正面 軒側
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向こう正面 棟側

斜めの角度は安心の現物合わせで墨をつけました。

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正面 棟側

取り付けはコーススレッドの斜め打ちです。この材は合板の下地になるため、頭つなぎと面(ツラ)をあわせています。正面・向こう正面ともに5本の縦材を入れました。


さぁ合板を切りましょう。真ん中で分割しますので、合計4枚必要です。

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おなじみ手ノコ野郎
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遠近法を考えて撮れよ

わかりにくくて恐縮至極ですが、しっかり斜めに切れています。
あとは45mmの釘とコーススレッドで打ち付けるだけです。

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ピッタリでーす

妻壁がふさがった事で小屋内に入ってくる光の量は若干ですが減りました。自作小屋界隈ではこの部分に明かりとりを設ける場合が多いようですが、yuzはやめておきます。

このあと再び雨養生のブルーシートをかけて本日の作業は終了となりました。無事に済んで嬉しいです。



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おつかれさん


さて冒頭でも書きましたが、この自転車小屋シリーズは今回で10回目を数えます。一つの節目と言ってもいいでしょう。
そこで次回の記事では作業紹介を一時中断して、これまでに使用した道具・工具のお話や、工事を進める中で感じたこと気になったことなどお伝えしたいと思います。

まぁ何ですか、番外編ということで一つ次回もおつきあい頂ければ幸いです。

自転車小屋DIY 其の九 垂木と面戸板

DIYだよ自転車小屋

完成までは何マイル?


こんにちはyuzです。
自分でつくろう自転車小屋!シリーズ第9弾をお届けします。
前回の記事で、頭つなぎと棟木・軒桁が(とにもかくにも)付きました。今回はその上に垂木と面戸板を固定していきます。
どうぞおつきあいください。

未熟者、腕に覚えなし


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上:棟木 下:軒桁
この間に渡す材を垂木と呼ぶそうです。

垂木用の材を揃えました。2×4材の8フィート(約2440mm)を11本です。
全てホームセンターで2235mmにカットしてもらいました。
取り付け前に塗装をしておきます。


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ぬりぬり


塗装は大嫌いです。あきらめの境地のような心境で塗り終えました。シロウトなんだから下手で当然やろ、といった開き直りが大切です。

数日乾燥させたところで取り付けに移ります。プロの職人さんたちは切り欠きを入れて釘で固定するそうですが、yuzにそんな技術はもちろんありません。金物を使います。


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金物 from U.S.A.


米国のシンプソンという会社が造っている金物です。メーカーサイトでは木造建築の様々な場面で使える多種多様な金物を見ることができます。
大きなホームセンターなら売ってると思いますが、yuzはインターネットで買いました。
取り付けには金物用ステンレスビスを使いました。


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最初にセンターを取り付けて、そこを基準に左右に振っていきました。


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いいながめだ


金物さえ済んでしまえば、垂木の取り付けは何も難しくありません。
屋根の張り出しが無い棟側から固定していきました。自動的に軒側の出しろもピッタリそろいました。
シンプソン金具、便利なものです。


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順調だ

面戸板は、めんど…自粛


さぁ続けて面戸板もやりましょう。

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この部分に入るのが面戸板です。小屋の気密性確保と垂木の転び止めが主な役割です。
各スパンとも微妙に寸法が違います(本来なら同一になるはず)ので、ここは横着せずに一つ一つ採寸しました。
2×4材をノコで切ってコーススレッドで固定していきます。


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実はダブル面戸板仕様です

内側は小屋内からの見映えのために、外側は外壁パネルとの連続性のためにと考えてのことです。

これにて本日は作業終了です。今回は予定どおり事が運んだぞ。
垂木が渡されたことで左右の長辺壁が繋がりました。
ためしに垂木にぶら下がったり上に乗ったりしてみましたが、強度の心配はなさそうです。yuz+娘ちゃんでぶら下がっても余裕でした。

頭つなぎ作業の時にも感じたことですが、部材が取り付けられるごとに、小屋の強度が増していきます。
これはたまらなく楽しいですね。
「おぉまた強くなったなニヤニヤ」みたいな。


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屋根の勾配はこんなもん


見た目もグッと小屋らしくなったところで次回の窓開口・三角パネル編に続きます。
どうぞ引き続きおつきあいください。

自転車小屋DIY 其の八 頭つなぎ、棟木・軒桁

DIYだよ自転車小屋

罪深きもの、その名は浅慮なり


こんにちはyuzです。
自分でつくろう自転車小屋シリーズ其の八です。

前回の記事では、壁パネルの立ち上げ作業をご紹介しました。
今回はその壁パネルに頭つなぎを施し、棟木と軒桁を取り付けていきます。
どうぞおつきあいください。


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頭つなぎって何さ


上の写真を見て頂ければわかるかと思いますが、各壁パネルは土台に固定され、なおかつ隣合わせ同士が固定されています。
しかしながらパネル上端ではそれぞれを固定しあう処理はなされていません。
この上端部に長い木材を追加して、文字どおり頭をつないでやるわけです。


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これが頭つなぎだ

壁よ もっと強くなれ


材料を準備しましょう。2×4材を使います。この小屋の寸法は横幅1850mm、奥行き3185mmですから、6フィート(約1830mm)では寸足らずです。
奥行き用には12フィート(約3660mm)、幅用には7フィート(約2140mm)の材が必要になります。
しかしこのサイズはお高い。


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頭つなぎ用材料


6フィート材を使います。とはいえ途切れ途切れでは頭つなぎの効果も高くないでしょうから、ここは「合い欠き継ぎ」という加工に挑戦してみます。
上の写真では既に加工のための墨をつけています。
失敗したら諦めて長い材を買いましょう。


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こんなん きれるんやろか
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ハハハきれた


まるで奇跡のようです。自分で驚くほど上手く切れました。この加工を8ヶ所くりかえします。急ぎましょう時間がないです。
すでに西日が影を伸ばしています。


いきなりですが、頭つなぎ完了
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拡大やめて


上手く切れたのは最初の1ヶ所だけでした。あとはけっこうガタガタです。じっくり見ないでください。
取り付けはかなりの力技です。エビ万でガチガチに固定しながらコーススレッドと釘を打ち込んでいきました。おかげで壁の通りもほぼ直線になっています。

頭つなぎを施すことで、壁の剛性が見違えるほど上がりました。かつては手で押せば波打つようにきしんでいた壁が、今や押しても引いてもビクともしません。まさしくガッチガチです。
狙い通りの効果が得られて大満足です。


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おまえにしちゃ 上出来やの

yuz、脳に誤作動が起きる


明くる休日、この日も作業は昼からです。棟木と軒桁の取り付けを行いました。


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wikipediaより拝借


上の画像は家屋の構造をイラストで表したものです。2×4工法ではないですが、まぁいいでしょう。屋根の形はyuzの小屋と同じ片流れ式ですし。

画像に色がついています。
緑色が棟木(むなぎ)、紫色が軒桁(のきげた)、この日の工事はこれだけです。
ちなみに赤色は垂木(たるき)と呼ばれる部分です。


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玄関前加工場
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これが棟木の脚(?)
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8本つくりました

棟木・軒桁ともに全長は3640mmです。1820mmの2×4材を2本使います。脚の高さは200mmとします。ちょうどよい端材がありました。どちらの寸法も屋根のサイズから逆算して出しています。脚の本数は壁パネルの縦枠と同数です。土台から棟木まで真っ直ぐ縦木が通るように。

ではまず低い方、軒桁から取り付けていきます。


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あっという間に付きました。張り出しはこのくらいです。

続いて棟木の脚を取り付けていきます。ここでyuzは工事始まって以来最大の失敗をします。包み隠さずお伝えしますので、あさはか極まる仕事っぷりをご覧ください。


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コーススレッド斜め打ち
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脚1本につき4本打ちました
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等間隔で取り付けていきます

この時点でもう間違っています。
しかしyuzは何も気づいていません。棟木を取り付けていきます。

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つけてしもた
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でき…………うん?
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これは……

ここで初めてyuzは気づきました。そうです脚とパネルの縦枠がズレています。しかも1本余ったし…えっ?

① 壁パネルの縦枠の真上に置くために脚を8本(縦枠と同数)用意する。
② 棟木が2分割のため、8本ではセンターが取れない事に気づく。
③ 1本多く作りすぎたと勘違いして7本だけ使う。
④ 脚とパネル縦枠の位置がズレる。

なんちゅうこっちゃ!
絶句するほどマヌケです。書いてて本当に恥ずかしいです。何が同数や等間隔や!
正解は9本たい!!

さぁどうしたものでしょう。考えられる不具合の程度と、手直しの手間を天秤にかけて考えます。
「建物の剛性はたぶん問題なかろう、たぶん、いやきっと、うん。となるとあとは……」
しばらく悩んだ結果このミスは無視することに決めました。断腸の思いです。まことに遺憾です。


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「てめぇはバカだーっ!」


凹んだあげく、工事終了写真も撮り忘れています。つける薬があるなら欲しいよ。

失敗を恥じて反省しつつ今回はここまでとしましょう。次回は垂木取り付け編をご紹介します。
ふつつか者ではありますが、どうぞ引き続きおつきあいください。

自転車小屋DIY 其の七 壁パネル立ち上げ

DIYだよ自転車小屋

壁パネル大地に立つ


こんにちはyuzです。
自転車小屋シリーズ其の七です。
前回の記事では、壁パネルの作成風景をご紹介しました。
今回はその壁パネルを立ち上げていきます。
どうぞおつきあいください。


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今回の作業で気を付けることと言ったら何でしょう。やはり1番は壁を倒さないように注意する、ですかね。あとは壁の垂直を逐一確認する、くらいじゃないですか。
そのあたりに気を配りながら作業を進めたいと思います。

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各壁パネルは下辺に90mmのツバ出しを設けています。このツバ部分に万力を掛けて仮固定します。このタイプの万力をエビ型万力とか、それを略してエビ万とか呼びますね。

土台との固定には90mmのコーススレッドと90mmの釘を併用して使いました。何本打つべしというセオリーも本来あるのでしょうが、わからないので1枚のパネルにコーススレッドと釘を合わせて20本ほど打っています。写真は撮り忘れました。

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2枚目いってみよう

コーナー部分から立てて行きましょう。パネル同士がL型になることで倒れ防止になるかと思います。


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ピッタリだぜ


コーナー部分を外側から見た写真です。土台とツバ、隣のパネルの三者はこんな具合に収まりました。
ちょっと気持ちいいですね。


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よわそう


コーナー部分を内側から見た写真です。これはいけませんですね。見るからに頼りない。押してみるとさらに頼りない。


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これで どうだい


少し思案して、端材を隙間に叩き込みました。この材を介してパネル同士を繋ぎます。上・中・下の3ヶ所に入れてやると、かなりガッチリしてくれました。

ここまでで作業の要領がわかりました。あとは同じことの繰り返しです。


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垂直の確認も怠るべからず

4方の壁パネルが全て立ち上がりました。
トビラ横パネルはこんな案配にしています。


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パネルを立ち上げてからトビラの高さを決めました。その後で縦木とトビラ上部の横木、縦の補強を取り付けています。
このあたりは「まぐさ」と呼ばれる部分だそうです。他の部分よりも強度が必要であるよと小耳に挟んだものですから、木材を2枚合わせにしています。
開口部の補強といった意味合いでしょうか。


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外側に回ってパネルのツバ部分にも釘を打っていきます。土台との繋ぎをより強固にしてくれると期待して、この方法を採用しました。
もちろんその分室内高は犠牲になりますが、建屋全体の高さを抑えることで耐風の面で少しは有利でしょう。とシロウトが考えたわけです。


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「また めんどくさいこと 言ってる」

壁は立った そして宴は突然に


これにて壁パネルの立ち上げは終了しました。致命的なトラブルも小さなケガもなく何よりです。
壁が立つと(当たり前ですが)おぉ立体になったなぁと思います。小屋のサイズ感も身体で感じることができます。
ふむふむこのくらいの広さかと実感が湧いてきてニヤニヤしてしまいますね。

では上からと正面からの写真を見てみましょう。


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????


中に誰かいます。ざしきわらしではありません。娘ちゃんたちです。


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ふえた


女房殿です。なんでも牡蠣をたくさん買って来たらしく、せっかく壁があるんやから、今日はここでバーベキューしよう!ということです。

いいね!!!
いいよいいよそういうの!!!!

ということで、みんなで美味しくいただきました。やはり豊前海の一粒牡蠣は絶品です。


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参考画像


バーベキューの後片付けをして、火の始末をもう一度確認して本日はここまでです。

次回、頭つなぎ、棟木・軒桁編に続きます。
引き続きおつきあいください。

自転車小屋DIY 其の六 壁パネル作成

DIYだよ自転車小屋

鉄槌の音を響かせて


こんにちはyuzです。
自転車小屋シリーズ其の六です。
前回の記事では土台の固定と、壁パネル用の資材調達までご紹介しました。
今回は壁パネルの作成風景を見ていただきたいと思います。
おつきあいください。


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木材たくさん


さて、yuzの小屋は2×4(ツーバイフォー)工法と呼ばれる工法で建てられます。実際の作業に先立ちまして、そも2x4工法とはいったい何ぞやという解説を(シロウトなりに)してみましょう。

yuzは大工修行の経験も無い、もちろん建築を学んだことも無いホンモノのシロウトです。そこを鑑みて、どうか広い心で読み流して頂ければ幸いです。

ネコでもわかる2×4とは

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訊かせてもらうぞ


Q.2×4とは何であるか?

A.木材のサイズを表す規格です。断面
が約38mm×約89mmになります。2×4工法ではこの規格の木材が主に使われます。ほか1×4や2×6といったサイズもありますが、これらもホームセンターではツーバイ材として同じコーナーに並んでいます。

Q.その工法のメリットは?

A.基本的に柱や梁を必要としないため、従来の工法に比べて技術的な熟練度は求められません。とても乱暴に言えば、簡単に建てられるということです。コストの圧縮、工期の短縮にもつながります。

Q.梁も柱もない…弱いのでは?

A.大丈夫です。その代わりに壁や屋根で建物の剛性を確保しています。「線(梁・柱)で支える」か「面(壁・屋根)で支える」かが違うだけです。

Q.デメリットはないのかの?

A.増築はかなり難しいと言われています。壁そのものが建物の剛性に大きく寄与しているため、建て増し等はなかなか厳しいと。室内の風通しがよくないですとか、サイコロのような外観が嫌だ、という声も聞かれますね。

Q.ふん。でも本当に大丈夫かの?

A.web上に公開されている数多の自作小屋は、そのほとんどが2×4で建てられています。溺れるほど大量に参考事例がありますから、yuzも自作に踏み出せました。不安が全く無いと言えばウソになります。しかしそもそも2×4工法なるものは、大工不足を補うために素人でも建てられる家を、ということで米国で考案された歴史うんぬんかんぬん(以下略)


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おやすみ

つまんない話が終わったところで実際の作業を見ていきましょう。
まずはヒドい絵です。


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図面?


基礎工事が終わった頃に描きました。木材は全て2×4、板は全て12mm厚の構造用合板(1820mm×910mm)を基本にしています。
この小屋のサイズは幅1820mm、奥行き3175mm、扉の開口幅750mmですから、全型パネルが8枚、半型パネルが2枚、トビラ横パネルが2枚必要というわけです。

記事トップの写真ではそれらの材料が全て写っています。さすがにホームセンターの軽トラを借りて運びました。

ちなみに2×4材は防腐処理済みのものを選びました。最寄りのホームセンターでは、なぜか処理無しのものより安く売っています。不思議です。ありがたや。
購入時にカットしてもらいましたが、本数が多かったので(50本ほど)店員さんはさぞ面倒だったことでしょう。

唸るインパクトレンチ


さぁ始めますよ。まずはツーバイ材を組んで木枠を作成します。インパクトレンチのバッテリーもビンビンです。

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直角クランプで固定
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下穴は3箇所
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75mmのコーススレッドを打ちます


この作業を4隅で繰り返し、真ん中に縦一本木材を追加します。
すると…


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全型(1730×910)できあがり


場所を変えて全枚数つくりました。何にも難しいことはありません。インパクトレンチの電池切れに注意するくらいでしょうか。
2枚目以降は直角クランプ使っていません。多少ゆがんでも、このあとの行程で修正できると判断したからです。


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中に見えるのは娘ちゃんの頭

ハンマーは振り下ろされた


続いてこの枠に合板を貼っていきます。貼り付けには50mmのコーススレッドと50mmの釘を併用しました。ハンマーはyuzが職人時代に使っていた板金ハンマーです。 打撃音がかなり大きく鳴り響きます。これは早朝夜間は厳禁です。


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枠から90mmはみ出させています


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お気に入りの道具には気持ちがアガる


あっという間に全て貼り終わりました。合板にピタリと合わせて貼ることで、枠の歪みも修正されます。特に難しいこともありません。
こういう仕事は楽しいですね。


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できあがった壁パネル12枚

ちょうどキリの良いところで空模様が怪しくなってきました。


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見るや一天にわかにかき曇り

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資材と壁をまとめて雨仕舞いしたら今日は終了です。
次回、壁パネル立ち上げ編に続きます。
引き続きおつきあいください。

自転車小屋DIY 其の五 土台

DIYだよ自転車小屋

木工事の火蓋を切る


こんにちはyuzです。
自転車小屋シリーズ今回は土台を固定していきます。ここからは実際の工事写真を使って記事を書いていきます。おつきあいください。

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この写真は前回の工事完了時のものです。これから2週間が経っています。土間コンもモルタルもしっかり乾いて強度も問題ないでしょう。この基礎ブロックの上に、壁の土台となる木材を固定してやります。


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ホームセンターで杉の90mm角柱材を買いました。寸法どうりにカットもしてもらっています。それにしてもさすがレガシィです。このくらいの運搬は余裕です。


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ならべてみた


ブロックに固定されたアンカーボルトを通すため、所定の位置に穴を開けます。少し大きめがよかろう。充電インパクトレンチと木工用キリを使いました。穴は合計17箇所あります。


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あいた


土台からボルトやワッシャー、ナットが飛び出ていると、壁パネルを据えるのに邪魔になります。
それを避けるためにザグリを施してあげましょう。

まずノコギリで細かく切れ目を入れます。深さを揃えるためにノコの刃にマスキングテープを貼って目安としました。


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丸ノコなんかいらんのです
手ノコでじゅうぶんですよ


クシの歯のようになった部分をノミで削ぎ落とします。パキパキと気持ちよく飛んでいきます。娘が手伝ってくれました。

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ケガをするなよ


あとはノコヤスリを使ってザグリの底面を整えてやれば一丁あがりです。


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よし! あと16箇所だ


退屈で単調な作業です。気持ちがなかなかノリませんでしたが、どうにか全箇所やりおえました。
仮置きしてみたところ、穴とアンカーの位置が意外にすんなり合いました。もっと苦労する予定でしたが…
こういう嬉しい誤算は大歓迎です。
いい気分で次の行程に進めますね。


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L→R チョコ イチロク プリン


コンクリートブロックは水分を含む性質があります。直接木製の土台を据えるのは避けたいところです。縁切りをしてやる必要がありますね。
一般的な住宅では基礎パッキンなるものを基礎と土台の間に挟むのですが、これがお高い。
代用品になりそうな良さげなスペーサーを見つけています。
こいつを置いてやりましょう。


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50mm間隔くらいで並べました


あとは水平、直角を逐一確認しながらアンカーボルトをナットで締め込んで固定するだけです。なかなかスムーズに事が運びました。


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いいね!


というわけで土台の固定は無事に完了です。たいした失敗も後戻りもなく終わりました。嬉しいです。
しかしながら不覚にも作業終了の写真を撮り忘れてしまいました。あわててたもので…

このあと、翌日の資材買い出しのためホームセンターに走りました。
荷卸しと搬入まで終わったところがこの写真です。


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わかりにくくて面目ないかぎりです


次回、壁パネル作成編に続きます。
どうぞ引き続きおつきあいください。

自転車小屋DIY 其の四 基礎2

DIYだよ自転車小屋

積めよブロック打てよ土間


こんにちはyuzです。
自分でつくる自転車小屋シリーズ今回は基礎編2です。
工事の流れをもう一度おさらいしてみましょう。

① 建設予定地の寸法を正確に測る
② 基礎ブロックの配置を図面に描く
③ ヤマちゃん現地調査
④ 地面の掘削
⑤ 資材調達
⑥ 床(とこ)つくり
⑦ 基礎ブロック据える
⑧ 土間コン打設

④まではもう終わっていますので、今回は⑤の資材調達からということになります。

必要な資材は、基礎ブロック、セメント、砂、ワイヤーメッシュ、補助桝、アンカー用の金物といったところです。ホームセンターやネット通販やヤマちゃんのコネで揃えました。道具(コテなど)も彼の手持ちのもので事足りそうです。
本工事の日程も決まりました。土曜日と日曜日を使って2日間でやってしまいましょう。
ヤマちゃん親方!お願いします!!

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まずは掘り下げた地面全体に砂利を敷き詰めていきます。だいたい 厚さ100mmくらいを目安に全体を均したのちに、「転圧」という作業をおこないます。聞きなれない言葉ですが、砂利に上から圧力をかけて突き固めることで、地盤を締めてやるという行程です。

プロはランマとかタンパーとかいう工具を使うそうですが、我々にはそんなものありません。事前にyuzが作っておいたこいつを使いました。ちやんと役に立ちました。これにて床つくり完了。


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造園屋さんからもらった木で自作

ヤマちゃん辣腕を振るう


次は砂とセメントを水で練り合わせてモルタルを作ります。配合は親方が「こんなもんやろ」と感覚で決めました。この辺りがプロの職人っぽいです。


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半分ほど余ったセメント


休む間もなくヤマちゃんがブロック並べの段取りを始めました。水糸と呼ばれる黄色い糸を張っていきます。何がなんやらわかりません。yuzは言われるままにブロックをサンダーでぶった斬っていきました。

この辺りからヤマちゃんの職人魂が加速していきます。ブロックを並べ出したらその速いこと速いこと。モルタル塗って、置いて、水平を確認したらはい次…鮮やかなコテさばき!
「あっ」というまに50個近いブロックが並べられました。あとは土間だけです。
すごいぜ親方。明日もお願いしまっす。

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※ 写真が全くありません。これでご勘弁ください※

明けて本工事2日目

早朝ヤマちゃんが2tトラックに生コンを積んで来てくれました。いったいこの人はどこまで顔が利くんだ…今日も頼んます。

土間の前にまずはブロックにアンカーを仕込んでいきます。両ネジのz金物を使いました。回り止めのワッシャーをナットで固定してブロックの穴に差し込み、そこに生コンを注ぎ込みました。


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モノタロウで買いました


ヤマちゃんはその間にワイヤーメッシュの段取りをします。


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どこのホームセンターでも売ってます

「これ入れんと土間が割れるんよ」
床から50mmほど浮かして設置するということです。
「こんなもん浮いときゃええんや。小石でも置いときゃ充分よ。さぁ土間打とうか」

ここからはスピード勝負です。
ひたすらトラックの荷台から生コンを運びました。もちろん一輪車などありません。角スコですくってバケツに入れて、あとはただただ走るのみです。
ヤマちゃん親方はコテをふるいます。
みるみる土間ができていきます。


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唯一の作業風景写真


コテでペタペタ叩いたりホウキで掃いたり、親方の職人技が光ります。

そして…ついに…


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できました!!!!


おおぉこれぞプロの技。感動です。完璧です。
アンカーには安全上の配慮でペットボトルを被せました。

ヤマちゃん親方!
ほんとうにありがとう!!!

次回からやっと木工事が始まります。
ながらく写真のない記事がつづきましたが、これ以降は写真たっぷりでお伝えできます。
どうぞおつきあいください。